氷河湖・水環境の最近のブログ記事

キリマンジャロ登頂報告

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頭で荷を担ぐポーター達
頭で荷を担ぐポーター達

可哀そうなぐらい小さくなった氷河
可哀そうなぐらい小さくなった氷河

913日からキリマンジャロ登山(マラングゲート)を開始し、16日午前7時45分にウフルピーク(5987M)に登頂。20年ぶりのキリマンジャロ。驚いたのは氷河が明らかに小さくなっていたこと。1万年以上存在していたキリマンジャロの氷河が


いつも野口健の応援をありがとうございます。
今回のヒマラヤ遠征の模様を動画で報告します。
第二弾は「バングラディシュ視察 -3度目のハシャリ村-」です。


いつも野口健の応援をありがとうございます。
今回のヒマラヤ遠征の模様を動画で報告します。
第一弾は「ツラギ氷河湖調査」です。

ヒマラヤの氷河「毎年470億トンが消滅」

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ヒマラヤから帰国してから北海道大学のヒマラヤの氷河調査結果をサイトの中から(毎日新聞関係)から発見。ツラギ氷河湖の現場でも感じていた事ですが、現場では間違いなく氷河の融解が起きている。IPCCの2035年までに「ヒマラヤの氷河消失」は間違えであったようですが、それはそれとして、だからといって氷河が融解していないわけではない。ツラギ氷河湖に訪れた時のブログにも書きましたが、大切な事は調査を続ける事、そして注目し続ける事。

バングラディシュのハシャリ村も3回訪れた事によって過去の状況と比較できるわけです。その比較から確実に被害が拡大している事を、データや現場感覚で感じ取れる。

北海道大学の山田知充助教授が93年にヒマラヤの氷河湖(主にイムジャ氷河湖・ロルパ氷河湖)を調査し、氷河湖の拡大や決壊の要因、その可能性などを調べておられた。山田助教授が気候変動によるヒマラヤ氷河の融解、氷河湖の決壊の事実、危険性をいち早く世界に訴えてこられた。
山田助教授の研究は過去にも多岐にわたる。
 
研究はネパールヒマラヤ氷河調査-1988(1988)
   第12次日本南極観測隊越冬隊(1990)
   パタゴニア北氷陸学術調査(1984)
   ネパール氷河学術調査-1981/82(1981-1982)
   天山における氷河の気候に対する応答特性の研究(1984)

そして今回も北海道大学の日置教授がヒマラヤの氷河が毎年470億トン融解している事を発見。こうした北海道大学の継続的な氷河研究活動は貴重な情報です。地球からの合図をどれだけキャッチできるのか、絶えずアンテナを張っておく必要があるでしょう。
ツラギ氷河湖全容
ツラギ氷河湖全容

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以下がネット(毎日新聞)によって報道された記事の引用です。
 


◇北大チームが分析
 
03~09年にヒマラヤ山脈やその周辺で、
琵琶湖1・7個分に相当する山岳氷河の氷が毎年減少したことが、
日置(へき)幸介・北海道大教授(測地学)と大学院生の松尾功二さんの分析で分かった。
02年に打ち上げられた米国の人工衛星の軌道データを活用して算出した。
過去40年間の現地調査で推定された年間平均減少率の2倍に上るという。
ヒマラヤの山岳氷河はアジア南部の貴重な水源で、市民生活への影響が懸念される。
15日付のオランダの地球惑星科学誌に発表する。

氷河の面積は航空写真で分かるが、体積や重量の把握は難しい。
研究チームは氷河の増減が重力を変動させることに注目。 重力の影響を受ける衛星軌道の変化から、アジア中央部の氷河の重量の変化を算出し、 毎年470億トンの氷河が減少していることが分かった。 この量は海面を年0・13ミリ上昇させる効果がある。

国連環境計画によると、アジア中央部の山岳氷河の面積は約11万4800平方キロで、 米アラスカに次いで広い。年470億トンの減少は氷河の厚さが年平均約40センチ薄く なっていることを示す。巨大な氷床のある南極では今のところ、急激な気温上昇がなく、 当面の海面上昇を左右するのは山岳氷河になっている。

ヒマラヤの氷河を巡っては、国連の「気候変動に関する政府間パネル」が07年の報告書で、 「35年ごろまでに消失する」と記載したが、後に誤りを認める問題が起きている。

日置教授は「数十年で消滅することはないが、温暖化で融解が加速しているのではないか。

海面上昇に加え、乾期に下流のガンジス川などの流量が減り、農業に深刻な被害を与えると話す。


ハシャリ村に向かう船に乗り込む前に我々のガイドの日本・バングラデシュ友好ツアーのアラム・シャヘ(Shahe Alam)さんが「野口さん、今年は農作物が大被害を受けているんです。雨が少ないのに突然、川の水が氾濫したのです。野口さんがやってこられたヒマラヤの雪が溶けて流れてきたのかもしれません」といって途中で車を止め水没した田畑を見学した。近くにいた農家のシャヒドュル・イスラムさん(46歳)が「例年よりも一月前に川が溢れた。まだモンスーン(雨季)は始まっていないというのに。これから稲穂を刈る時期です。その前に田畑が水の中に沈んでしまった。こんな事は今までなかった。農家は大きな被害でどうしていいか分からない」と悲壮感一杯の表情で伝えてきた。地元新聞もこの被害を大きく報じているとのこと。
水びだしになった水田の中
水びだしになった水田の中で稲刈りを行っていた
稲刈りの前に水害で被害を受けた
稲刈りの前に水害で被害を受けたシャヒドュル イスラムさん

3度目のハシャリ村へ。至る所で道路が寸断されているために船に乗り換えてハシャリ村へ。途中、船からの景色が以前より増して洪水(浸食)の被害が深刻なのを物語っていた。至る所で村人が浸食を防ごうと川岸に無数の竹を打ち込みそこに砂が入った袋を引き締めていた。船の上から作業している村人に状況を聞くと「この一週間で20メートル以上も削られた。もういくつもの家が流された。雨が降っていないのに突然、水が増え毎日、土地が削られていく。神様、私たちはもう終わりです」と悲鳴に近かった。中には傾いている家、また流される前に自らが家を解体し移築しようとしている家、様々であるが、待ったなしの状況であり我々としては声を掛けづらいのだが、目が合うと逆に相手から一生懸命話しかけてくる。
寸断された道路
寸断された道路
広いガンジス川
広いガンジス川
2年ぶりのバングラディシュ訪問。これで3回目。きっかけは2007年12月に開催された第一回アジア・太平洋水サミットの運営委員として「ヒマラヤの氷河融解による水害対策」をテーマを手掛けた時に「そもそもヒマラヤの氷河が溶けた水は最終的には何処に行くのであろうかと、そこの現場まで出かけてみないと本当の被害は分からないのではないか」と地図を見ながらヒマラヤから下って行くとインドのガンジス川に繋がり最終的にはバングラディユ、そしてベンガル湾への水が流れていく事に気が付きそれでは行ってみようとなったわけです。
水びだしのバングラディユ
水びだしのバングラディユ

4月27日、サマ村からヘリでカトマンズに戻る。28日にカトマンズ市内にて記者会見を行いました。

それにしてもネパールがまたキナ臭い。共産ゲリラのマオイストが昨年、政権の座を明け渡してからというもの、再び彼らのテロ活動が復活。5月1日からネパール全土にストライキを呼びかけており、_MG_9298





ツラギ氷河湖へ

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ピサンピーク登頂後、次の目標はツラギ氷河湖。ネパールでは数十年前から氷河湖決壊洪水が記録されているが、その中でもネパールの水・エネルギー研究局は、イムジャ湖、ディグ・ツォ湖、ロウアー・バルン湖、ツォ・ロルパ湖、ツラギ湖の5つの氷河湖は潜在的な決壊の危険性があると報告した。


今までロウアー・バルン湖ツォ・ロルパ湖イムジャ湖には
フィリピンから戻った翌日、山形へ移動。灼熱であったフィリピンから雪が残る山形へ。3月14日、コスモアースコンシャストアクトの講演会ですが、このイベントも8年目。そして記念すべき50回目。2002年からスタートし全国を回ってきました。コスモ石油さんも全国のFMさんもよくもこんな自分に嫌気をさすこともなく使ってくれました。そして会場に足を運んでくださった多くの方々。本当にありがとうございます。

決まっている?
決まっている?


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 控室に入ったらこの講演会をずっと支えてきた博報堂のそるとさんが大きな何枚ものパネルを持ってきて「野口さん、サインしてください。50回記念のプレゼントにしますから」と。我ながらなかなか格好いい写真?もあれば、微妙な表情?のドアップも何点かありました。 

ソルトさんのブログにて応募していますので希望する方は申し込んでみてください。

プレゼントの詳細はこちらから
プレゼント写真です
プレゼント写真です

 でもでも、あんなに大きなパネル写真もらって嬉しいのかなぁ~。邪魔だといって僕のサイン入りのパネル写真が樹海に捨てられたりして・・・。

50回記念ケーキ!


コスモ石油イベント責任者である前島さんは「野口健、50回といわず100回までお願いしますよ」と。思わず涙が流れそうになってしまった。

コスモ石油さんには本当に感謝です。だって何故ならば、企業からすれば野口健へのサポートは不安だろうに。やはりなんといっても発言内容。チベット問題、遺骨収集問題、そして政治問題等々。一般的には、企業からしたら「そんな信念よりもうまく上手に当たりさわりないことを綺麗に話してくださいよ」となるでしょう。企業の姿勢としたら当然の事なのかもしれない。

 しかし、コスモ石油さんは私に「野口さんの生き様を講演会で語ってください」「現場の世界を届けてください」と。

 こんな使い勝手の悪い男をよくもここまで育てて下さったと私はコスモ石油さんには頭があがりません。本当に感謝しています。
いつの時代も美女には弱い。幸せな一時。
いつの時代も美女には弱い。幸せな一時
そるとさんが撮影。
そるとさんが撮影

参加者との写真撮影会は
参加者との写真撮影会は貴重な出会いの場です

高校生?中学生?
中学生?高校生?若い人が聞いてくれるのが嬉しい

 フィリピンでは心が傷つくことがありましたが、日本に帰ってきてこのコスモアースコンシャストアクトの仲間たちに囲まれ、記念ケーキまで頂いちゃって、心から嬉しかったです。
小さな写真にサインしてと頼まれて
小さな写真にサインしてと頼まれて 

 3月30日からはヒマラヤ遠征です。氷河湖の調査再び。IPCCの情報修正騒動以来、「ヒマラヤの氷河など溶けていない」といった極論が目立つようになっていますが、それはちょっと待った!

 IPCCの四次報告書問題がなんなのかよく知りませんが、現実問題、現場では急激にヒマラヤの氷河が融解し氷河湖が拡大し、またその氷河湖の中から決壊による洪水被害も始まっているのは紛れもない事実。ヒマラヤの温暖化問題をもう一度、世間に訴えるべく私はヒマラヤの氷河湖調査を再び開始。ネパールで仲間のダワステーブン・シェルパが一人温暖化の被害を訴え続けていますが、私も再び彼と加わりたい。

 次にマナスル基金によってマナスル峰の山麓サマ村にて建設中の学校ももう大半が完成。 開校式も行う予定。そしてチュール峰という6000M級の山にも登ってきます。

 あと、2週間でヒマラヤに帰れる。私の第二の故郷であるヒマラヤ。一年ぶりのヒマラヤ。安心して過ごせるヒマラヤ。あと2週間でヒマラヤです。
大切なスタッフに囲まれて
大切なスタッフに囲まれて<

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